美容室の集客の方法は数多くあります。その中でもすぐに結果が出るものが広告です。広告といってもどのような広告を使っていけばいいのか悩む方も少なくありません。

広告の種類によって特徴があり、美容室のコンセプトによって効果的なものがあります。

この記事では広告ごとの特徴や出しかたなど実例を踏まえて詳しく解説します。

美容室の広告は認知度の拡大

美容室を経営していると集客に課題が多くあります。集客手法の中で知られているのが多いのが広告です。

2023年に厚生労働省が発表した衛生行政報告例の情報によると、美容室は全国に26万4223軒で過去最高を更新しています。年々増加し続けているため顧客獲得の競争が激化しています。

すでに既存客で溢れている美容室だったとしてもそのリピーターがずっと通い続けてくれるとは限りません。明確な理由がなくても自然に10%は失客するとも言われています。

美容室の情報もネットやSNSを通じて多く目にするので他の美容室とマッチしてしまえば離れてしまうことはおおいにあります。

なので既存客で常に埋まっていたとしても集客をし続けていく必要があります。

実際に弊社の美容室がある地域ではどちらもこれくらいの美容室があります。

(出典:https://beauty.hotpepper.jp)

美容室を知ってもらうには広告がベスト

発信方法にはさまざまな手法がありInstagramやYouTubeなどSNSを使った発信をしている美容師も多くいます。しかしSNSを多くのユーザーに見てもらえるようになるまでは時間と労力がかかります。特に差別化できているコンセプトがある美容師でないとなかなかアカウントを伸ばすことができません。

広告ではどのような内容でも規制さえ守れば多くの人に情報を届けることができます。

情報を拡散することで自分の美容室に興味を持ってもらうことができます。

美容室ができるインターネット広告の種類

インターネット広告は大きく分けて3つあります。

・検索連動広告(リスティング広告)
・ディスプレイ広告
・SNS広告

今回の記事は検索連動広告(以下リスティング広告)について解説していきます。

リスティング広告とは

リスティング広告は検索エンジンでキーワードを検索した際に上部や下部に掲載することができます。

キーワードを検索した際に【スポンサー】【広告】【PR】と書いてあるものです。

日本では約78%がGoogleを使い検索をするので日本でもリスティング広告を使う場合ほとんどがGoogleに広告を掲載することが多いですが、Yahooを使う人も約16%いるのでYahooにもリスティング広告を使用する場合もあります。

(出典:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan)

リスティング広告の仕組み

リスティング広告は、検索で掲載候補となるたびにオークションにかけられます。オークションでは、その広告を実際に掲載するかどうか、掲載する場合はページ上での広告の掲載順位が決まります。

同じキーワードで広告を出している中で広告ランク(入札単価、広告の品質等)が高いものだけが広告枠に表示されます。重要なポイントとしては、たとえ競合が自分よりも高い入札金額を設定していても、キーワードと広告内容の関連性が高いと判断されれば、低い入札金額で相手を上回る検索順位を獲得できる可能性があります。

リスティング広告の費用

リスティング広告の費用は広告をクリックされる毎に費用が発生します。1クリックにかかる費用はキーワードによって異なります。検索される可能性が高いキーワードや競合性が高いキーワードは1クリックの単価は高く、競合性の低いキーワードは単価が安くなります。

1日の予算を決めることができ、Google広告では最低予算が1000円から広告を出すことができます。設定した予算を超えることはないので無理のない範囲で運用していくことができます。(1日の費用が多少上下する場合がありますがトータルは設定した予算におさまります)

リスティング広告を有効に使って集客するコツ

こちらから弊社の実例を交えて解説していきます。

リスティング広告のコツ1

広告の内容やホームページ(ランディングページ)に一貫性を持たせる

広告の内容とは設定するキーワードや広告枠に表示させる文章です。広告の内容とホームページの内容が合っていなければ、ユーザーにホームページを見てもらったとしても予約にはつながりません。

ユーザーはキーワードの情報を知りたい状態で検索し、広告の内容に期待してクリックしているのである程度想像ができる中でホームページを見ています。サービス内容が想像通りやそれ以上であれば予約につながる確率は高くなります。

LPの画像

リスティング広告のコツ2

広告をクリックした後のページをランディングページにする

ランディングページ(LP)とは、ここでは店舗の情報が1枚の縦長ページになっているページを指します。ホームページとは違い店舗の情報が上から順に説明されているページになります。ホームページはユーザーが見たい情報だけを色々なページに飛びながら見ていきますが、LPでは見て欲しい情報をまとめることができます。ユーザーに興味がある可能性が高いものを配置することで予約に繋げることができます。

リスティング広告のコツ3

予約につながりそうなターゲットに絞る

広告設定では性別、年齢、地域などでターゲットを絞る方法があります。自分の美容室のコンセプトにあったターゲットに絞って広告を出すことによって、費用を抑えながら効率的に集客することができます。

ターゲットの幅を広げると多くのユーザーに広告を配信することができ、認知を広げられそうですがメインのターゲットとなるユーザーの範囲は意外と狭いはずです。認知を広げるよりも予約してもらえる可能性が高いユーザーに広告を配信することが大事です。

リスティング広告のコツ4

マッチタイプでキーワードの幅は狭めない

マッチタイプとは設定したキーワードの単語やフレーズを厳密に一致したものしか広告を表示させないのか、似たような単語やフレーズにも広告を表示させるかを設定できるものです。

完全一致<フレーズ一致<部分一致

この順番でより多くのユーザーに広告を表示できます。自動で作られたキーワードの中には予約につながるキーワード、単価が高いキーワード、違う地域の名前が入ったキーワードなど幅広く掲載されます。その中で予約につながらないもので掲載されないように「除外キーワード」で掲載されないようにしていくことで、最適なキーワード選定ができます。

リスティング広告のコツ5

見出しでさらに見てもらいたいターゲットを絞る

広告設定でターゲットを絞った広告を表示できていますが、その中でもターゲットとはずれたユーザーにも表示されてしまう可能性があります。

予約につながるターゲットにクリックしてもらうには、広告の見出しでサービス内容やコンセプトを明記することが重要です。男女どちらのサービスなのか、何歳が利用するといいのか、どんな悩みを解消できるのか、このようなことを見出しにします。

リスティング広告は美容室集客に最適

今回の記事は美容室がリスティング広告を使って集客するための手順やコツを解説しました。

他の集客方法よりも結果が出やすく、費用も自分で決められるので運用の仕方で売上を上げられる施策になります。

この5つのコツを意識して運用してみてください。